観衆を意識して　ボクシングと事業仕分け - NPO法人ザ・エンターテインメント・ディベートBURNING MIND 専属コラムニスト・ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話

こんばんは

いよいよ紅白の出場歌手も決まって
師走、年の瀬にはいるのね。

ボクシングの世界タイトルマッチ「内藤大助ＶＳ亀田興毅」
結果は、亀田の判定勝ちだったけど、
みなさん、いかがだったかしら？？

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鼻を折って流血しながら果敢に攻める内藤に、
冷静沈着に守りをかためながらクリーンヒットを確実にあてる、
カウンターをねらっていく。

あたしの想像してたのと、まったく逆だったわ。
亀田がもっと攻めて、荒れ狂っているところを
内藤が冷静に受ける。かわして最後にしとめる。
でも見ていて果敢に攻めていたのは内藤だったわ。
入場のときから亀田は冷静で、興奮していたのはどちらかといえば内藤。

得てしてボクシングはこういうときは、
ディフェンスに回って冷静にパンチをあてたほうが勝つのよね。
結果、１２ラウンドの死闘を終えて判定となった。

いじめられっ子のチャンピオンベルト

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ジャッジの難しいところは、ルールがあること。
ボクシングも「ジャッジをするポイント」があるらしいわね。
パンチのヒットはもちろん、攻めの姿勢やディフェンス・試合の組み立て。
これは、素人にジャッジするのは難しいと思ったわ。

でも、見ただけの印象で判断するのではなく
ルールにのっとってジャッジするところは、ディベートと同じ。

それに当てはめれば、亀田の勝ちなのね。
でももう少し、亀田らしいファイトあふれる試合をしてほしかったけど、
弟の敵討ちもあって、勝ちにこだわったのね。

いろいろな想いをこめて闘い抜いた両選手に
こころから敬意を表したいわ。
亀田一族のみなさん、おめでとう！！

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政治の世界では
「事業仕分け」の第一ラウンドがおこなわれ、
テレビ放送で公開されて話題になったわね。

枝野さんや蓮舫といった議員が、各省庁に質問をして
結果的に予算を削減していく様子が映し出される。

国家予算の無駄遣いをあぶりだす。
この事業仕分けを「評価する」という声が
さまざまなアンケート結果ででている。
なんといっても、いままでなかったことだし
公開でやるという透明性もよかったのかも・・・

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でも、その質問のしかたが高圧的だとか
違和感を覚えた方もいるのではないかしら？？

人間は感情の生き物なので、
あの蓮舫議員の
理路整然ではあるけれども
きびしい口調でやられるのは少し違和感あるかもしれない。
だから、もっと「やさしく・きびしく」をこころがけるべきね。
国民がみてるんだから。

でも、質問は、するほうに主導権があるのよね。
質問されたことに答えなければ、時間だけが過ぎていく。
制限時間があるのだから、
答える側は、質問されたことに的確にこたえなけばならない。
質問する側は、質問したことへの答えが引き出せなければ、
答えをさえぎって質問を変えたり、
もう一度、質問したことだけに答えてもらうよう要求する権利がある。

これは、ディベートの「反対尋問」で学ぶことができる。
制限時間内で、質問を投げかけて適切な回答を引き出す。
そして、答える側も相手の投げかけに適切にこたえる訓練になる。

実は、これって日常社会でもとっても役立つのよね。
会社でも、上司への報告、会議での質問や発言って
これの繰り返しでしょ？？

今回の事業仕分けの是非や内容はここでは触れられないけど、
このやりとりを見て、そんなことを感じたのよね。

それでは　また

ＢＹ　ひろ☆たかさわ

■BURNING MIND 理事太田龍樹　著作等一覧

・『すごい説得力: 論理的に考え、わかりやすく伝える話し方』(三笠書房知的生きかた文庫)