人を遺す 野村克也の監督学

こんばんは


プロ野球クライマックスシリーズ(CS)が終わり
いよいよ日本シリーズね。

球団創設以来、
初のCS出場となった楽天イーグルス
最後は力尽きたけど、
野村克也監督の最後、よく闘ってくれたわ・・・


野村監督にとって
2005年に創設した楽天の建て直しが
最大の任務だった。
3年で結果をだすつもりだったが、
2008年までは
6位→4位→5位 と結果が出せなかった。
「最後の1年」との思いで闘った1年間、
選手にも想いは伝わった。


仙台で日本シリーズを闘う夢はかなわなかったが、
すぐに手が届くところまでのぼり詰めた。
低迷していた球団を見事に再生させたと
誰しも思うだろう。

でも、契約満了という事実で
事実上の「解任」となった。


結果を残したのに・・・という想いが
野村監督自身にもある。
解任が決定した時点では、
まだ日本一の可能性もあった。




かつて、低迷していたヤクルトを
三度も日本一へ導いた。
古田敦也という捕手を
選手として、野球人として一流に育て上げた。
もうピークといわれた選手を次々と再生させた。


つねに「考えさせる野球」を実践した。
大物補強をすればだれでも勝てる。
でも、考えさせ、勇気づけ、
「ボヤキ」で激励する。
データを駆使する。

そうやって、
万年Bクラスチームを再生させたのよ。


組織というのは、トップをかえると
がらりと変わることがある。
それは、理屈では計り知れない。
そこには、お互いの人間の魂がやどっているから。

そこを、年齢のかべをこえてやり遂げてほしかった。


「ボヤキ」が、ある意味象徴となり
選手もTV視聴者も不愉快な思いをすることがある。
でも、監督としての哲学が素晴らしいと思う。
「ひとを遺すのが最終目標」だということは
24年の監督生活で変えなかった。

奇麗事のようにきこえるが、
野村監督の座右の銘
「財を遺すは下、仕事を遺すは中、ひとを遺すは上」とある。
奥深い言葉だけど
金銭至上主義のなかにあって
「ボヤキ」ということばで
そして「ID」というデータをつかって
弱小軍団を再生させたことが
それを証明しているんじゃないかしら・・・


残念だけど、24年間
ひとまずはお疲れ様でした。野村監督!!


それでは また


BY ひろ☆たかさわ

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