マニアの決着　激闘の行方　(2006年12月3日） - NPO法人ザ・エンターテインメント・ディベートBURNING MIND 専属コラムニスト・ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話

こんばんわ

いよいよBM ディベートマニアシリーズも最終回
今年もみなさんいろいろあったとおもうけど、
どんな一年だったかしら？

＜BM ディベートマニアの決着　激闘の行方＞

いよいよ２００６年の千秋楽　
BM ディベートマニア選手権試合のアナウンスコール
ボン・ジョヴィのテーマにあわせて、
きもの姿で登場の奥山・井上
チーム名は「プロパ・ダ・ヒストリア」　信長で闘う。
歴史を変えたい。もう負けたくない。
BMの価値を上げるためにがんばってきたふたりも
勝負へのこだわりがあった。

グレイテスト・ヒッツ-アルティメット・コレクション

アーティスト: ボン・ジョヴィ
出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
発売日: 2010/11/03
メディア: CD
クリック: 3回
この商品を含むブログ (1件) を見る

一方の太田・久保田の「ドリーム・チケット」
こちらはスーツで登場、抽選で勝って龍馬を選んだ
６連覇がかかるこの試合、
そのプレッシャーはいかなるものだったのか？

龍馬史 (文春文庫)

作者: 磯田道史
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2013/05/10
メディア: 文庫
この商品を含むブログ (11件) を見る

ゴングが鳴る。
井上のオープニングスピーチで試合が始まる
巻物を読むパフォーマンス。
今日はいつになくわかりやすい構成。
チームプレーの効果ありか？ヒーロー待望論をかたる
反対尋問は太田龍樹、
彼が反対尋問をみせるのは
２００４年８月のつのはずで行われたBM ディベートマニア４以来となる
バーニングスポーツの中西ナツオ氏いわく
「あの詰問口調、いやらしいですねえ、
　でもとってもぼく大好きなんです！」
会場のオーディエンスにわかりやすく、
現代の若者へのヒーロー像へ近づける
「井上さんも３３歳、龍馬のようになりたいですよね〜」

国盗り物語(三) (新潮文庫)

作者: 司馬遼太郎
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 1971/12/22
メディア: 文庫
購入: 1人クリック: 20回
この商品を含むブログ (34件) を見る

久保田の落ち着いた語り口、
クレバーな頭のきれは健在。
学生時代、歴史は学んでいないはずだが、
かなり信長・龍馬を読み込んでいた
奥山の尋問、勝負どころだった。
自分たちのペースに持ち込みたかった。
信長には信長のフィールドがあったはず。
龍馬のヒーロー論に弱点があったはず。
でも、マニアの舞台が、
そして太田龍樹の熟練された切返しが
彼らを不完全燃焼へ追い込んだ。

不完全燃焼時代

作者: 大槻武治
出版社/メーカー: 東洋出版
発売日: 1998/03
メディア: 単行本
クリック: 1回
この商品を含むブログ (1件) を見る

反駁、最終弁論
それでも追いすがる信長、
「大衆が待ち望むヒーロー像」を訴える
久保田の反駁も、想像に余りあるプレッシャーだったと思うが
そこはさすがである。
現代社会への影響というステージをうまくつかって、
徐々に相手を引き離す
今の時代の若者の、心の中に生き続けるヒーロー像
太田龍樹の最終弁論、論理・構成・迫力ともにお見事であった。

ディベートの基本が面白いほど身につく本―論理力・説得力・対人力が高まるトレーニング (知りたいことがすぐわかる)

作者: 太田龍樹
出版社/メーカー: 中経出版
発売日: 2007/04/10
メディア: 単行本（ソフトカバー）
購入: 17人クリック: 105回
この商品を含むブログ (273件) を見る

結果は、ドリームチケットの勝利、
太田龍樹はBM ディベートマニア創設以来
すべて勝ち続けている。
６連覇で観衆の期待に応えた。
自他共に認めるディベートの王者である。
だからこそ、彼はBM ディベーターたちに
自分の持っているノウハウを出し続けてきた。
そう、自分が勝つだけでは満足しないのだ。
「早く自分を倒す相手が出てきてほしい」　
でも、その前に大きな壁となって
立ちはだかるのが自分の仕事
決して手を抜かない。
お手本のディベートを見せる。中身も、パフォーマンスも。